重要有形民俗文化財が焼失

重文の漁師の着物焼失 八戸から福岡に搬送中、車が全焼

2005年08月19日19時43分

 青森県八戸市の市博物館は、同博物館が所蔵し、国の重要有形民俗文化財に指定されている明治時代の着物4枚が焼失した、と19日発表した。特別展を開催する福岡市博物館に貸し出すため搬送中、トラックが焼けて着物も焼失したという。

 焼失した着物は「ドンザ」と呼ばれ、明治時代に漁師らが日常着用していたもので、木綿地に刺し子が施されている。当時の漁業形態や生活を知るうえで貴重な資料になり、93年にドンザをはじめ小舟や網など計1383点が一括して重要有形民俗文化財に指定された。

 八戸市博物館によると、運送会社がドンザ4枚を美術専用トラックに積み、福岡市博物館に向けて搬送。しかし、7月23日午後11時半ごろ、一夜明かすため止まっていた仙台市宮城野区にある運送会社の駐車場で、このトラックが燃えた。宮城県警仙台東署は、放火の可能性もあるとみて調べている。

重文の漁師の着物って何かとおもったら、重要無形民俗文化財の着物か。貴重なものに変わりはないのだが、「重文」というと違うものを想像してしまうよ。
それにしても、燃やしてしまったというのは痛いな。どうするんだろうか。