国家安寧の祈祷

2006年03月25日
僧3万人が社会安定祈願へ  タイ、市民団体は大集会

 【バンコク25日共同】タクシン首相の進退問題をめぐりタイ政局の混迷が続く中、僧侶約3万人が25日夕、バンコクの王宮前広場に集まり、社会の安定を祈願する式典を行った。これほど多数の僧侶が参加する式典は仏教国タイでも珍しい。

 首相退陣を求める市民団体による数万人規模の集会も同日、バンコクの首相府近くで開かれた。10万人以上が参加した14日以来の大規模集会。

 式典はタイ仏教者協会などが主催。タイ国軍のルアンロー最高司令官が来賓として出席の予定だが、タクシン首相は出席しない。主催者は「社会の平和を祈ることが目的で、首相の支持、不支持とは関係ない」としている。

 メディアグループ創設者ソンティ氏らの市民団体は、集会でプミポン国王による暫定首相任命の必要性をあらためて訴えた。