ネパールの仏陀の再誕行方不明

15歳の「ブッダ」が行方不明 ネパール

2006.03.12
Web posted at: 18:49 JST

  • CNN/AP

カトマンズ──ネパールの首都カトマンズの南方160キロのバラで、昨年5月17日から森の木の下で瞑想(めいそう)していた15歳の少年が、11日に突然行方不明となった。少年をブッダの生まれ変わりとして崇めていた数百人の人々は12日、警察当局や少年の家族とともに森を捜索している。

関係者らによると、少年は瞑想中、食料や水を一切口にしていなかった。11日未明には徒歩で南方に向かっている様子が目撃されているが、着衣は瞑想していた場所の近くで発見されている。

現場は、政府軍と10年近く戦闘を続けているネパール共産党毛沢東主義派が多いことで知られるが、少年が毛派に拉致されたかなどは不明。少年が単にさまよい歩いている可能性も指摘されている。

少年が瞑想している様子は夜明けから日没まで、25メートル離れた場所から一般公開されていた。夜間は世話係が少年の前にスクリーンを置き、人目に触れないようにしていた。

僧侶らは、少年がブッダの生まれ変わりではないとする一方、長期間瞑想していることを認める見解を示していた。