史跡の整備

史跡を整備しようとすると、「復元」になる。しかし、学術的な手続きを経て「復元」されたものは、地域の人々にとっては「復元」される以前の学術的価値の低い状況よりも不自然なものだろう。
ここ(http://ryoyan.jugem.jp/、特にこの辺http://ryoyan.jugem.jp/trackback/62)で住民の立場から詳細が述べられているが、我が郷土の象徴の一つでもあるお城の史跡整備が最近進んでいて、従来のお城の景観が急速に失われている。お城の桜も全部切ってしまうらしい。お城の中にある味のある学校もなくしてしまうらしい。
そのかわり、お城の姿は何百年か前の望ましい姿に復元されることとなる。ここ100年くらいに形成されて、今の住人にはなじんでいる景観と、文化財として望ましい景観が大きく異なることになったとき、どちらを優先すべきなんだろうか。