クローン猫売れず、廃業へ 米企業「毛の模様が違う」

2006年10月13日16時12分

 世界で初めてクローンペットのビジネスを始めた米カリフォルニア州ベンチャー企業、ジェネティック・セービングス・アンド・クローン(GSC)社が、年末に廃業することが分かった。クローン猫の需要が少なかったのが原因という。

 AP通信によると、同社は9月に顧客へ送った手紙で、新たなクローンペットの注文は受けないと表明し、中止の理由を「クローンペットを商業化できる技術を開発するまでに至らなかった」と説明している。成功率の向上が課題だったが、うまく行かず採算が合わなかったようだ。

 同社は00年に設立され、飼い猫を亡くした愛猫家らに、クローン技術を使って元の猫のDNAからクローン猫を誕生させて届けていた。計5匹誕生させたが、実際に販売できたのは2匹だけだったという。同じDNAを引き継いでいても、毛の模様は本物と同じにはならず、こうしたことも需要が伸びなかった一因とみられる。

 クローン猫は1匹3万2000ドル(382万円)。同社は昨年、当初の5万ドル(597万円)から値下げしていた。
http://www.asahi.com/international/update/1013/012.html

クローン猫、外見も性格もオリジナルとは「別の猫」 http://hotwired.goo.ne.jp/news/technology/story/20030123302.html

ジェネティック・セービングス・アンド・クローン(GSC)社 http://www.savingsandclone.com/

フレンドセル研究所 日本版クローンペット事業 http://www.solasi.com/friendcell/