大学の海底地震計を売却 元北大教授に有罪 札幌地裁

2007年01月12日14時33分

 前国立極地研究所所長で元北海道大学教授の島村英紀被告(65)が、大学の所有する海底地震計を売却して個人で現金を受け取ったとして詐欺罪に問われた裁判の判決公判が12日、札幌地裁であった。井口実裁判長は、懲役3年執行猶予4年(求刑懲役4年)を言い渡した。

 起訴状によると、島村被告は98年9月〜99年5月、北大の海底地震計5台と関連機器1台を権限がないのにあるように装って売却し、ノルウェーのベルゲン大教授から計約2千万円を自分の口座に振り込ませ、だまし取ったとされる。同被告は「地震計は開発者の自分に所有権がある」などと無罪を主張していた。
http://www.asahi.com/national/update/0112/TKY200701120293.html