骨片続々、70個に 恐竜化石の発掘現場

2007/02/22

恐竜化石が埋まる可能性が高い地層を慎重に掘り進めるボランティアら=丹波市山南町上滝

 丹波市山南町上滝で発掘中の恐竜化石について、兵庫県人と自然の博物館は二十一日、これまでに骨片の化石約七十個が見つかったと発表した。化石がまとまって埋まっていると期待される地層まであと十センチに迫っており、「今週末までの発掘が最初の大きな山場になる」としている。(小林良多)

 十五日から始まった本格発掘は、重機で岩盤を掘削した高さ三メートル、幅七メートル、奥行き三メートルのうち、手前の奥行き一メートルの範囲を約五十センチ掘り下げた。

 発見された骨片は、一-四センチの大きさで、恐竜の骨かどうかを調べている。

 骨片は今週に入り、まとまって見つかっており、同博物館の三枝春生研究員は「最も期待できる層が顔を出し始めている」と説明した。

 手前の一メートルの終了後は、三月上旬までに残りの奥行き二メートル分を発掘する。
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000247994.shtml