「越前大仏」の五重塔、市税滞納で公売へ 福井・勝山

2007年06月10日23時37分

 奈良の大仏よりも約2メートル高い「越前大仏」(高さ約17メートル)で知られる福井県勝山市の大師山清大寺内の五重塔などが今秋、公売されることになった。02年に宗教法人化される前の管理会社などが市税を数十億円滞納し、同市が差し押さえていた。今年1月に同社が廃業したため、同市は回収が見込めないと判断した。総評価額は47億円に上るという。

写真公売されることになった五重塔福井県勝山市

 公売対象は、高さ75メートルの五重塔、中国の装飾壁を再現した九龍殿、約3.2ヘクタールの土地など。大仏殿は差し押さえておらず公売対象ではない。

 同寺は87年に、同市出身で「相互タクシー」創業者の故多田清氏が385億円をかけて建立した。観光寺として所有・管理していた「相互不動産」(本社・勝山市)が経営の悪化などで、関連会社とともに約10年前から固定資産税などを滞納。市が五重塔など一部を02、04年に差し押さえていた。

 いずれの物件も固定資産税額が高額になるとみられ、公売が難航することも予想される。
http://www.asahi.com/national/update/0608/OSK200706080066.html

大師山清大寺 http://www.geocities.jp/etizen_daibutu/