国立大学の設備についての問答

先日、学会の会場が東京にあるそういう名前の国立大学だったのでそこへ行った。行くときに、さる私立大学の先生が、
国立大学法人で東京の大学ゆうたら黒字やん。学会やる用の建物とかあって、設備もきちんとあるんやろなー。」
と言うので、
「先生。それは絶対違うと思います。まぁ、最近できた相対的にきれいな建物でするとは思いますが、下手したら『封鎖死守!』とか書いてあるかもしれませんよ。それはなかっても、壁は張り紙だらけで、てすりは錆びて、プロジェクタなんかも、多分あらゆるところからかき集めてきているはずやから全部機種が違てもおかしいないですよ。パソコン持ち込みになっとるのも、向こうで会場に一台パソコン用意するのが無理やからやと思いますよ。」
「ええっ。そんなことないやろ。東京の大学やったら学会の会場分くらいのノートパソコンあるんとちゃうん。うちかてそれくらいあるで。」
「それは幻想ですな。もし会場分用意しようとおもたら、実行委員の院生の自前のパソコンをかき集めてると思いますよ。」
「えー。建物くらいきれーなんあるやろ。黒字出とるやん。」
「そこまで言うならまぁ会場見たら分かると思いますんでなんにも言いませんが。。。」
と言って、東京の大学にいって、会場の建物をみたら外見は少しきれいに見えた。
「ほれきれいやん。」
と言われて、私もさすが東京の大学、金回りがよいのか、と思って一瞬たじろいだのだが、
「まぁ、外見にだまされてはいけませんな。中は『封鎖死守!』はなさそうですけど、絶対ビラだらけで、便所の臭いが漂っとってもおかしないはずですよ。」
と強がりを言いながら会場に入ったらまさに私が予言したとおりの中身であったので安心した。
「ねっ。きちゃないでしょ。黒字ゆうても建物やら設備を先生の学校なみにしたら多分大赤字ですよ。」
「なるほど。学生サービスをなくして、先生の研究費に回しとんねやな。」
「いやっ。それも大分違うと思うんですけど。。。」