文化財盗難 長崎 対馬

文化財の経本170巻が盗難 長崎県対馬市

2006年01月26日22時14分

 26日午前9時ごろ、長崎県対馬市上対馬町西泊の西福寺(一宮徳秀住職)で、経本収蔵庫のドアノブが壊され、中の経本約170巻が無くなっていることに住職が気づき、110番通報した。県警が窃盗事件として調べている。

 対馬北署の調べでは、盗まれたのは86年に県有形文化財に指定された「西福寺元版大般若経(げんばんだいはんにゃきょう)」全599巻の一部。1巻は縦30センチ、横10センチほどに折りたたまれて保存され、170巻で約35キロの重さがある。昨年暮れに住職が収蔵庫に入った時には、異常なかった。

 県教委などによると、経本は高麗の貴族が元に注文し、室町時代に高麗から対馬に渡り、宗貞茂、貞盛親子により1421??22年ごろ西福寺にもたらされたとみられる。中国、朝鮮と対馬との文化交流を具体的に示す貴重な史料で、室町時代の宗家関係遺品としても価値が評価されている。

 長崎県内では94年にも、壱岐芦辺町(現壱岐市)の寺から国指定重要文化財高麗版大般若経典」約490巻が盗まれる事件が起きている。

しぶいもんが盗まれとるな。それにしても、まさかあれですか。。。