お寺さん発新作盆踊り ご詠歌に振り付け

2006/08/22

 篠山市今田町下小野原の和田寺(武内普照住職)で、盆踊り用の新しい踊りが完成した。同寺で毎年行われている「子ども盆踊り」の第三十回を記念して作られ、今年初めて披露する予定。関係者は「すぐに覚えられるので、みんなで踊ってほしい」と期待している。(小林隆宏)

 新しく盆踊り用となったのは、一九五七年に作られた「和田寺のご和(わ)讃(さん)」という詠歌。住職の妻文子さんが振り付けを担当した。昨年十一月の本堂改修を祝う法要で、扇を用いた踊りなどを完成させて披露したが、より多くの人が踊りやすいようにと、足の運び方を変えるなど、輪踊りができるようにアレンジした。

 初披露の場となる「子ども盆踊り」ではこれまで、「精霊まつりご和讃」の詠歌や「デカンショ節」「証城寺のたぬきばやし」などを踊ってきたが、武内住職(66)は「和田寺らしさを踊りに取り入れたかった」という。また「今年の天台宗千二百年の節目も記念して作った。夏の締めくくりの思い出に、みんなで体を動かして楽しんでほしい」と話した。
神戸新聞