「危機は脱するが意識戻らず」 河合文化庁長官

2006年09月04日21時11分

 先月17日に奈良市の自宅で脳梗塞(のうこうそく)で倒れた河合隼雄文化庁長官(78)の容体について、入院先の奈良県天理市の病院の執刀医が4日、記者会見し、「当初併発していた肺炎の症状は治まり、生命に危険のある状態は脱しつつあるが、いぜん意識は戻らず重篤な状態だ」と説明した。

 執刀医によると、河合長官は人工呼吸器を取り付け、集中治療室で安静にしている。搬送時の体温は39度を超えていたが、現在は体温、血圧、脈拍とも安定している。今後は、合併症などが起きないように見守るという。

 小坂文部科学相はこの日、病院で河合長官の家族を見舞い、小泉首相の「一日も早い回復を願っています」との伝言を伝えたという。
http://www.asahi.com/national/update/0904/OSK200609040066.html