阪急HDと阪神電鉄、経営統合 新グループ発足

2006年10月01日20時00分

 阪急ホールディングス(HD)と阪神電気鉄道は1日に経営統合し、売上高第3位の私鉄グループ、阪急阪神ホールディングス(HD、大阪市)が発足した。記念式典はなく静かな出発となったが、阪急、阪神両電鉄では統合記念のヘッドマークをつけた列車が走り始めた。阪急阪神HDは第1回の取締役会を開き、阪急HD社長だった角和夫氏を代表取締役社長に、阪急阪神HDの完全子会社になった阪神社長の坂井信也氏も代表取締役とする人事を正式に決めた。

 統合記念のヘッドマークは、紅葉した山沿いを走る阪急、カモメの飛び交う海沿いを走る阪神が向き合う図柄で、「山の手の阪急、下町の阪神」を意識した。20日まで一部の列車に付ける。1日の阪急梅田、阪神梅田の両駅では、ヘッドマーク付き列車を利用客が珍しそうに眺め、カメラ付き携帯電話で記念撮影する人もいた。

 取締役会に先立って経営統合委員会があり、角氏は「来春にかけて初の中期経営計画をつくる。精力的な検討と具体策の推進をお願いしたい」とあいさつ。坂井氏は「日本一の私鉄グループと認められるよう、力を合わせて頑張ろう」と呼びかけた。

写真:阪急・阪神の統合を記念したヘッドマークを付けた列車には、カメラを構えた人が大勢集まった=1日午前、阪急梅田駅で

写真:経営統合委員会の冒頭、あいさつする阪急阪神ホールディングスの角和夫社長(左)と坂井信也代表取締役=1日、大阪市北区

写真:1日に開かれた阪急阪神ホールディングス経営統合委員会。急逝した住田氏もメンバーの一人だった=1日、大阪市北区
http://www.asahi.com/business/update/1001/003.html