「ジャパニーズ、クレージー」 凱旋門賞に殺到の日本人

2006年10月01日20時46分

 日本最強馬、ディープインパクトが「凱旋門賞」を走るパリ・ロンシャン競馬場では、1日昼前の開門を日本人ツアー客ら数百人が待ちわびた。

 午前11時(日本時間午後6時)すぎに正門の鉄さくが開くと、先頭に並んでいた日本人の若者10人ほどがスタンドへと全力疾走。狙いはゴール前の好位置だ。勢い余って1人の靴が脱げる本気ぶりに、競馬場職員からどよめきが起きた。

 別の日本人グループは正門近くにあるプログラム(無料)の配布所に殺到した。1人1部が決まりだが、ネット競売にでも出すつもりか、5部6部とわしづかみにする人も。一時は配布所を100人ほどの日本人が取り囲み、テーブルが倒れた。開門から約15分後、係員が「もうありません。スタンドへ進んで下さい」と絶叫した。

 正装した英国婦人は「ジャパニーズ、クレージー」と眉をひそめた。だが、5000人ともいわれる日本人のために、売店や両替所は日本語の表示を掲げて歓待した。応援用に無料配布されたミニ国旗でも、日の丸がたちまちなくなった。
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