殺害された3人の身元判明、妻は依然行方不明 長野

2006年10月06日22時08分

 長野県御代田町御代田の会社員小嶋秀史さん(48)方で6日、男女3人の頭部に鉄製のくいが刺さり、殺害されているのが見つかった事件で、3人は秀史さんのほか、長女で高校3年生の由美さん(18)、小嶋さんの妻の母親の有坂タツ子さん(78)と確認された。小嶋さんの妻(45)は依然として行方不明で、佐久署が行方を捜している。

 同署の調べでは、くいは長さ約20センチで、ロープ止め用の金具だった。家の廊下などにまだ数本が散乱し、遺体のそばには、くいを打つのに使ったと見られる木製のハンマーが落ちていた。

 司法解剖などの結果、同署はくいによる頭部の負傷が致命傷になったとみている。3人には抵抗した形跡がないといい、同署は、眠るなどして動けない状態で襲われた可能性が高いとみて、当時の状況を調べている。

 同署によると、妻は精神的に不安定だったといい、自宅には複数の薬があった。近所の人によると、妻は9月中旬、「体調が悪い。暑さ寒さが分からず、食べ物をのみ込んだのかどうかも分からない。何もできない。赤ちゃんみたいだ」などと話していたという。
http://www.asahi.com/national/update/1006/TKY200610060334.html