楽しく「ナカちゃん情話」 阿南・惣蔵神社で奉納芝居

 阿南市下大野町太平の惣蔵(そうぞう)神社で七日、秋祭りがあり、アゴヒゲアザラシのナカちゃんと大野地区に伝わる伝承などを題材にした創作奉納芝居「八銅鐸物語Ⅲ(なかちゃん情話)」が披露された。

 芝居は庄屋の息子と、川でわなにかかったところを助けられたカワウソ(ナカちゃん)の愛情を描いた物語。氏子でつくる劇団「黒土手座」(清原忠座長)の座員十八人が出演。こっけいなセリフやしぐさが会場の笑いを誘っていた。

 芝居に先立ち、氏子らによるバンド演奏と浦安の舞、三番叟(さんばそう)も披露された。

 同市長生町大原から来ていた主婦の大谷悦子さん(61)は「楽しい芝居。村の伝統をこれからも守っていってほしい」と話していた。
【写真説明】女性に化けて現れたナカちゃん(左端)などを熱演する座員=阿南市下大野町太平の惣蔵神社
徳島新聞http://www.topics.or.jp/News/news2006100807.html