福岡県職員抱きつく「酔って妻と勘違い」

 大分県日田市のホテルに職場の旅行で宿泊していた福岡県建築都市部の主任主事(36)が、女性の部屋に入り暴行しようとしたとして強姦(ごうかん)未遂などの現行犯で逮捕された件で、主任主事は、酔って部屋を自宅と、女性を妻と勘違いしたと話していることが26日までに分かった。主任主事はその後、不起訴になり、示談も成立したが、福岡県はこの日、停職6カ月の懲戒処分にした。

 主任主事は9月8日夜、同僚ら約40人と日田市の温泉ホテルに宿泊し、屋形船とホテルで行われた懇親会の1次会、2次会に参加。ビール、日本酒、焼酎などを多量に飲んだという。

 泥酔した主任主事は2次会終了後、ホテル1階ロビーで寝込んだ。目覚めた時、自宅マンションロビーと勘違い。午後11時45分ごろ、自宅と同じく、2階の階段から3つ目にある部屋のドアを開け、入り込んだ。部屋のかぎは開いており、中は和室で暗かった。主任主事は、部屋で1人で布団に寝ていた別の社員旅行の女性(当時53)に抱き付いた。

 主任主事は、県の調査に対し、女性に抱き付いた理由を「酔って妻と勘違いした」と話した。県では今回の処分理由について「計画性はなく、偶発的な犯行だった」と説明している。

[2006年10月27日8時15分 紙面から]
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