ビデオ映像の手ぶれで50人以上が不調 三重の女子校

2006年11月02日22時52分

 2日午後2時半ごろ、三重県四日市市平尾町の私立メリノール女子学院中・高等学校の体育館で、大型スクリーンに映された映像を見ていた生徒らが、次々とめまいや吐き気などを訴えた。生徒約480人のうち不調を訴えたのは少なくとも50人を超し、うち高校生12人、中学生1人の計13人が四日市消防本部の救急車で病院に運ばれ、高校生4人が入院した。同校では、映像を撮影した時の手ぶれがひどかったため、気分が悪くなったとしている。

 同校によると、この日は文化祭の最終日で、暗幕を張って体育館を暗くし、午後2時20分ごろからスクリーン(縦4メートル、横5メートル)にプロジェクターでビデオ映像を映して全校で観賞していた。

 映像は生徒が文化祭の様子を撮影したもので、生徒らの顔を1人ずつアップにしたり、模擬店や絵などの展示物を写したりしていた。ひどい手ぶれで、スクリーンに映された映像は激しく左右に揺れていたという。

 開始から数分たつと、生徒は次々と不調を訴え、席を立って外に出るなどしたため、急きょ上映を中止した。呼吸が荒くなって青ざめたり、手が冷たくなったりした生徒もいた。13人は救急車で運ばれたが、病院や同校によると、入院した4人も含めて全員症状は軽いという。
http://www.asahi.com/national/update/1102/NGY200611020006.html