「再チャレンジ」TMでもやらせ質問 内閣府

2006年11月11日01時18分

 札幌市で5月に「再チャレンジ」をテーマに開かれた政府のタウンミーティング(TM)で、内閣府が北海道に対し、質問者のあっせんを事前に依頼していたことがわかった。教育改革以外のTMで質問者の依頼が明らかになったのは初めて。

 このTMは5月21日に札幌市で開催され、当時官房長官だった安倍首相も出席した。関係者によると、内閣府の担当者は5月の連休前後、道の担当者に対して「誰か発言してくれるような人を一人推薦願えないか」と依頼。これを受け、道の担当者が札幌市の30代の女性に対して「TMに出る意思はあるか」「テーマに沿った発言をしてもらえるか」と話し、了解を得て内閣府に連絡した。女性はTMに出席し、最初の質問者として発言したという。道側は「質問の内容に関する依頼をしたとの報告は受けていない」としている。

 これについて、安倍首相は10日夜、首相官邸で記者団に「その件についてはまだ報告を受けていない。すべてのTMについて(やらせの有無を)調査するように指示している」と述べた。
http://www.asahi.com/politics/update/1111/001.html