毛沢東没後30周年、銅像が金メッキに

[ 2006年11月22日 04時20分 ]

[北京 21日 ロイター] かつて中国では、金メッキで覆われている像といえば仏か神々のものと決まっていた。いま、毛沢東がそれと同じ扱いを受けている。

1967年の文化大革命以来、彼の故郷である湖南省の長沙には高さ7メートルの毛沢東像が立っている。このたびその修復が行われ、24カラットの金メッキで覆われた。

今年は毛沢東の没後30周年だが、「新しい中国」を打ち立てたものの国を飢饉と混乱に突入させた指導者に対する政府の複雑な立場を強調するように、記念事業の類は公式にはほとんど行われていない。

しかし、毛沢東のイメージはTシャツからライターまであらゆる物に使用され、幸運のお守りとして車にぶらさげられたりもしている。香港や台湾で仏陀のイメージが使用されるのとほとんど同じだ。

金箔プロジェクトの費用は公開されていないが、地元の製薬会社によって実現されたと、『北京ニュース』紙は『長沙イブニングニュース』の報道を引用して報じた。

記事には、この計画の意味するところについての論評はない。中国には「人は布をまとう、ブッダは金をまとう」ということわざがある。
http://www.excite.co.jp/News/odd/00081164136885.html