東和大廃校問題 存続訴え学生ら陳情 文科省 大学から事情聴取へ

 学内の混乱で2009年度で廃校を決めた東和大(福岡市)の学生や保護者らが8日、文部科学省を訪れ、大学の存続や正常化を求める陳情書を提出した。同省私学部はこれを受け、実態把握のため大学からの事情聴取に乗り出す方針を示した。

 陳情書では「学生が安心して勉学に励むことができる教育環境の回復」を要望。学生らは、本年度途中での教員の大量解雇に伴い、講義が正常に行われていない現状などを説明し、市民から集めた1万2293人分の署名も提出した。

 一方、学生たちはこの日、同省に提出した署名のコピーを大学側にも提出した。同時に大学を経営する学校法人福田学園理事長ら幹部との面会も求めたが、実現しなかったという。


=2006/12/09付 西日本新聞朝刊=
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/20061209/20061209_002.shtml