ペンキで緑化の動機は「風水」、林業局は責任放棄

2007/02/15(木) 12:26:24更新
  雲南省昆明市内の富民県の山肌がペンキで「緑化」された事件で、会社社長が風水を改善する目的で実行したことが15日までに明らかになった。事前に相談を受けた林業局は、「我々には関係ない」などと回答していた。

  現場は20年あまり操業を続けた採石場だったが、土壌の流失が深刻だとして県政府は2000年に閉鎖を決定した。その後、専門家も招いて再緑化に着手したが、効果は上がらなかった。

  2006年7月になり、かつて採掘場の経営を請け負っていた民間企業のオーナーが林業局を訪れ、緑化が進まない現状から、暫定的に緑のペンキを塗布することで美観を取り戻したいと申し出た。

林業局は、現場が森林ではないため関与できないと判断し、「ペンキ塗布はあなたの問題で、我々には関係ない」と回答。このためオーナーは7人の作業員を使い、約1万元の自費で塗布作業を実施。幅50メートル、長さ30メートルの岩肌を「緑化」したという。

  動機についてオーナーは「採石場を経営していた時には景気がよく、家も建てた。その後、事業も家庭も不運が続いた。風水師に相談したところ、赤味を帯びた岩肌が家の門の向かいにあることが原因だと指摘されたので、緑色に塗った」と答えた。(編集担当:如月隼人)
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2007&d=0215&f=national_0215_001.shtml