中国“緑化”政策は緑のペンキ

 中国雲南省採石場跡の荒れた山肌を“緑化”するため、地元政府が数千平方メートルにわたり緑色のペンキを塗り付けていたことが分かり、税金の無駄遣いだと批判を浴びている。中国紙、北京青年報などが20日までに伝えた。

 同紙によると、現場は雲南省昆明市近くの村。閉鎖された採石場の跡がはげ山になっていたが、昨年夏に地元林業局から派遣された作業員がペンキで緑色に塗った。

 地元当局はペンキを塗った理由や費用を明らかにしていないが、作業には47万元(約730万円)の費用が掛かったとみられている。

 採石場跡の向かい側に地元の共産党委員会の建物を建設していたため、「風水」に配慮したとの説や「上級官庁の検査をごまかすためにやった」などの見方があり、地元住民の怒りを買っている。

[2007年2月20日22時6分]
http://www.nikkansports.com/general/f-gn-tp0-20070220-159573.html