煙害緩和に人工雨=水掛け祭りの期間延長も−タイ

3月16日19時1分配信 時事通信

 【バンコク16日時事】タイ北部で広がっている煙害を緩和するため、農業・協同組合省の王室人工雨農業航空局は16日、人工的に雨を降らせるため航空機3機を使って8種類の化学剤を北部の空中に散布した。2、3日以内に雨が降りだすとみられる。
 北部では野焼きやそれに伴う山火事で大量の煙が発生している。例年は風で吹き流されるが、今年は北部一帯に滞留し、目やのどの痛みを訴える人が続出。保健省は16日、30万人分のマスクを住民に新たに配布した。
 北部のチェンマイ県当局者は煙の発生量を減らすため、屋外のバーベキュー店や路上の焼き鳥屋の店主らに対し、肉を焼くことをやめるよう要請している。また、同県は水を散布して煙を減らすため、例年4月中旬に行われる水掛け祭りを同月初めから始める「奇策」も検討している。 
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