恐竜の化石を供養 別名「龍魂寺」山南の説宗寺

2007/03/26

 恐竜化石が見つかった丹波市山南町上滝地区にある唯一の寺「説宗(せつしゅう)寺」で二十五日、恐竜の供養が営まれた。同寺は「龍魂寺」の別名を持つことから、「不思議なつながりを感じた」という地区自治会などが施主を務めた。

 化石の発掘現場は、寺から南東およそ三百メートルの距離。上滝自治会は地元の特例として、県立人と自然の博物館と同市の協力で、尾椎(びつい)など二点の化石を借り受けた。

 この日、友井芳郎実行委員長が、二〇〇五年に境内から竜の頭に似た岩が出土しことが「化石発見の予兆」と言われるようになったエピソードを紹介。「安らかに眠っていた恐竜と、太古よりこの地に生きたすべての生き物を供養したい」と述べた。

 続いて、石田隆志住職がお経を唱え、住民が一人ずつ焼香し、手を合わせた。(小林良多)
http://www.kobe-np.co.jp/chiiki/ta/index.shtml