恐竜活かしたまちづくりは 丹波でシンポジウム

2007/04/23 神戸新聞

 国内最大級の恐竜化石の発見に沸く丹波市山南町のやまなみホールで二十二日、「恐竜を活かしたまちづくりシンポジウム」が開かれた。市民ら約三百人が参加し、化石を市の活性化にどうつなげるかを考えた。

 まず、発掘作業に携わったボランティアらに同市と県から感謝状が贈られた。また、県立人と自然の博物館の三枝春生研究員が講演。化石は世界でも全身骨格が極めて少ない種類の恐竜である可能性が高く、見つかった場合の学術的な価値の高さを説明した。

 化石発見者の足立洌(きよし)さん、村上茂さんや、辻重五郎市長、識者らによるパネル討議では、一過性の盛り上がりで終わらせないための方策を議論。「子どもの関心や、学ぶ意欲を引き出す取り組みが地域の将来に大切」「恐竜の力を借り、もともと持っていた魅力も発信を」といった意見が出された。(小林良多)
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000310876.shtml