HOYA、ペンタックスに経営責任求める

2007年05月18日07時05分

 HOYAがペンタックスの現経営陣に対し、HOYAによる株式公開買い付け(TOB)に難色を示して事態を混乱させたことの責任を求めていることが17日、わかった。綿貫宜司社長を含むペンタックス経営陣の一部交代を求めている模様だ。綿貫社長が退陣することになれば、短期間に2人も社長が代わる異例の事態となる。

 HOYAはTOB成立後のペンタックスの新経営体制について、取締役や各事業本部を率いる幹部級の人選をすでに始めている。外部から人材を招くことも検討している。

 ペンタックスに対しては、同社の筆頭株主であるスパークス・グループが、HOYAとの合併計画を進めた浦野文男・前社長らの取締役再任などを求める株主提案をしている。HOYAはこうした情勢をにらみ、現経営陣の続投は株主らの理解を得られないと判断したとみられる。

 綿貫社長は同日、スパークスに対し、HOYAとの合併を断念した経緯やTOBの受け入れなどについて説明した。スパークスが株主提案を取り下げるかどうかは、今後の情勢をみて最終的に判断するとみられる。
http://www.asahi.com/business/update/0518/TKY200705170372.html