夜間はハイビームが基本!?ローカルルールに惑わされるな

6月29日17時18分配信 R25

夜間のヘッドライト。あなたはどっち向きですか? 茨城県警が県内の免許取得者にヘッドライトの点灯方法を調査したところ、約86%が「ライトは下向きで走行」と回答したとか。これが意外にも大間違い。道路交通法では、夜間のヘッドライトは上向き(ハイビーム)が基本と定められている。でも、それじゃ対向車がまぶしいのでは? その通り。これは対向車がいないときの話。対向車がいるとき上向きにすると、逆に道路交通法違反になる。クルマがいないときは上向き。対向車がいたら下向きで走るのが、法律で決まっている正しい運転なのだ。

あれ? なんだか自動車教習所の講義みたいなので、ちょっとした面白ネタを。実は、車の運転には「ローカルルール」と呼ばれる、地方独自の習慣が反映されたドライビングが存在する。BMWドライバートレーニング・チーフインストラクターで07‐08日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員も務める菰田潔さんによると「交差点などで前方から来たクルマのパッシング。関東圏では『お先にどうぞ』の意味が多いが、関西圏では『こっちが先に行くぞ』といった合図であることが多い」とのこと。地域が違えば、クルマの運転や合図にも大きな変化があるのだ。

他にも、山梨では前車が右ウインカーを上げたら「抜いていけ」の意。愛媛では、右折車が直進車を待たない「伊予の早曲がり」なる習慣が。また、岡山では警察がウインカーを出すポイントを星印で道路に記入する程、方向指示が遅いなど…各地方で有名な「ローカルルール」がある。

これらは“正しい交通ルール”ではないので、ご当地に行ったからといって郷に従うのは危険。菰田氏によると、「『ベテランドライバーほど無駄な合図を出さず、法律で決められた最低限の合図で走っている』といった調査結果があります。基本に忠実が一番いい運転ということですね」とのこと。

これから夏休み、ドライブではくれぐれもお気をつけて。
(R25編集部)
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