タイの仏教寺院、幼児の遺灰が入ったお守りを販売


 [バンコク 4日 ロイター] タイの首都バンコク郊外にある仏教寺院が、土地や火葬場の資金集めを目的に幼児の遺灰が入ったお守りを販売し、宗教当局から「不適切」だとして戒告処分を受けた。当局の関係者が4日に明らかにした。

 お守りに使われていた灰は、同寺院の老朽化した火葬炉で合法的に火葬された胎児や幼児28人分。タイでは、富をもたらすなどとされるお守り「ジャトゥカーム・ラマテープ」が熱狂的に支持されており、その人気は衰えていない。

 現地当局の匿名の担当者はロイターに対し、同寺院の行為は「違法ではないが不適切」とコメント。寺院の責任者に対し、公式な戒告書が送られたことを明らかにした。