稲刈り中、ワニ出現 足で踏み捕獲 金沢

2007年09月09日07時31分

 8日午後3時ごろ、金沢市磯部町の田んぼにワニがいるのを、稲刈りをしていた近くの農業宮前一之さん(64)が見つけ、頭を足で踏み押さえて捕獲した。金沢東署はペットとして飼われていたのが逃げたとみて、飼い主を捜している。

 同署によると、ワニは黄土色と黒色のまだら模様で、体長約1メートル。写真を見た大阪市天王寺動物園の職員によると、中南米に生息するメガネカイマンとみられる。成長しても2メートル前後で、ワニの中では飼いやすいとされ、多く輸入されているという。

 現場はJR金沢駅から北へ約2キロの田園地帯。宮前さんによると、コンバインに乗って稲刈りをしていたところ、目の前にさっと現れた。初めは口を開けて威嚇してきたが、次第におとなしくなった。近くに止めていた軽トラックから縄を持ってきて、長靴を履いた足で頭を押さえ、首のあたりを縛ったという。

 40年農業をしてきた宮前さんは「ヘビやカメはよく見るがワニは初めて。9歳と5歳の孫も一緒にいたので、逃がしたら危ないと思って捕まえた」と話した。
http://www.asahi.com/national/update/0908/OSK200709080082.html