化石発見を予告? 竜頭形の石に台座を寄進…丹波・説宗寺 来年3月には「恐竜供養」も


 恐竜化石の発見直前、境内から竜の頭のような形をした石が見つかった丹波市山南町上滝の「説宗寺」=石田隆志住職(56)=に、石の台座が寄進された。発見を予告した霊験あらたかな石として信仰を集め、「安住の地を」と檀家(だんか)有志が浄財を出し合った。

 台座は白御影石製。幅152センチ、奥行き91センチ、高さ52センチ。前に花や水を供える御影石製の経机も設けた。昨年7月、薬師堂改築記念に信者から寄贈された木の植樹で境内を掘削中に石を発見。翌月、寺の近くの篠山川右岸の地層から国内最大級の草食恐竜のティタノサウルス類と見られる化石が見つかった。今年1月に発見が公表された後、この石も注目を集め、ハイキングや見学の途中に立ち寄る人が増えた。寺のホームページを見て一度に数十人のバスツアー客が訪れることもあるという。

 石田住職は「石に、昇り竜のイメージを重ね御利益を願う人が多い。きちんとおまつりをしたかった。来年3月には2回目の恐竜供養の法要を行い、寺として地域おこしに役立ちたい」と話している。
(2007年10月30日 読売新聞)
http://osaka.yomiuri.co.jp/tokusyu/dinosaur/20071105kf01.htm