「談合お願い」役所にFAX 日南市業者「うっかり」送信

11月9日17時8分配信 西日本新聞

 宮崎県日南市発注の印刷事業の指名競争入札で、参加業者からほかの参加業者に談合への協力を求める内容の文書が誤って同市役所にファクスで送信されていたことが9日、分かった。文書には落札予定業者と落札価格が明記されていた。同市は「談合の疑いがある」として入札を中止し、参加業者すべてから事情聴取している。

 市財務契約課によると、同事業は本年度末までの納税通知書や源泉徴収票などの印刷業務で、契約総額は数百万円の見込み。入札は6日に実施予定だったが、前日の5日に文書が誤って送信されてきた。

 誤送信した業者は「うっかりしていた」と答えているという。

 同市は奥田敏雄副市長を委員長とする公正入札調査委員会を設置。9日夕までに業者の事情聴取を終え、対応を決める方針だ。


=2007/11/09付 西日本新聞夕刊=
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/tender_system/?1194596892