エキスポタワー

先日、NHKアーカイブスでエキスポタワーを建てた鳶職の親方嶋田雪雄という人のドキュメンタリーがやっていました*1。ある人生「万博とび頭」という番組です。1970年(昭和45年)に放送されたようです。主人公は大正3年生まれだそうです。私の祖父と同い年ですがもう亡くなってます。
その親方は、

昔は、落ちて死のうが、落ちるもんが悪い。落ちるんがバカやゆうて、20万、30万もうてしまいやった。最近は安全、安全ゆうてそんなんでは済まん。

と言って、ベテランの親方でも難しい現場でどう安全を確保すべきか事務所で怒鳴っていました。

こんなけったいなもんつくりやがって。わしら殺すきか!

と言って怒鳴っていました。

鳶が落ちたらそら恥や。こんな恥ない。
わしかて若いとき落ちたことある。頭打っただけで、3時間後に気づいた。その晩酒飲んで次の日から仕事したよ。

とかいっていました。ちょっと検索したら、通天閣も建てた人のようです*2現代の名工にもえらばれた人のようです。この人の会社は阿倍野の方に現存しているようです。

エキスポタワーはまだ建っているものと思っていたのですが、1990年に営業をやめて、2003年に解体が完了してしまったようです。「エキスポタワー写真館」*3ページで知りました。すばらしいページです。