革マル派の指導者、黒田寛一元議長死去

2006年08月10日06時50分

 過激派「革マル派」の最高指導者だった黒田寛一(ひろかず)元議長(78)が今年6月下旬、埼玉県内の病院で死亡していたことが、関係者の話でわかった。

 黒田元議長は63年、日本革命的共産主義者同盟革共同)が分裂して革マル派が結成された時から最高幹部で議長を務めていた。

 同派の理論的指導者として長く著述活動を続けたが、「目が不自由で病気がち」などとされ、公の場に姿を見せることはなかったという。96年の政治集会で議長を退くことが表明されたが、一般にはその動静はほとんど知られていなかった。

 公安当局によると、その後も最高幹部として組織を指揮し、メンバーにとっては絶対的な存在だったとされる。
http://www.asahi.com/obituaries/update/0810/001.html