ローマ法王、「非常に残念」

2006年09月17日20時07分

 ローマ法王ベネディクト16世は17日、ローマ郊外にある夏季離宮のカステル・ガンドルフォで日曜恒例の「正午の祈り」を行った。先のドイツ訪問中の法王発言に対し、イスラム諸国で怒りが広がっていることについて「非常に残念だ。事態が沈静化することを望む」などと述べた。今回の問題で法王が自ら言及したのは初めて。

 法王は、預言者ムハンマドに対するビザンチン皇帝の言葉を引用したことについて「決して私の個人的な考えを表現したものではない」と強調した。引用は「ムハンマドがもたらしたことは、刀で信仰を広げよと命じたように邪悪で冷酷なものだけ」などとする内容で、イスラム諸国を中心に法王による聖戦(ジハード)批判と受け止められている。

 バチカンは法王発言があった12日以降、14日に報道官、16日に国務省長官が声明を出しており、この日の法王自身による「釈明」は3回目。
http://www.asahi.com/international/update/0917/014.html