不在者投票に張られていた「逆さまジェニー」は模造!?
[ 2006年11月17日 12時38分 ]
[マイアミ 14日 ロイター] 先週、中間選挙でフロリダ州の有権者が不在者投票を送るのに、「逆さまジェニー」と呼ばれる1918年発行の稀少な切手が貼られていた「事件」に関して、米切手収集協会(APS)は14日、問題の切手は模造である可能性が高いという見解を明らかにした。
同協会の専門家がフォートローダーテールで見つかった投票用封筒に貼られた切手の写真を詳細に分析した結果、いくつか矛盾点が見つかり、模造であるとほぼ断定した。
「逆さまジェニー」は、複葉機の図版がミスプリントで上下逆さまに印刷されていることから、その名前が付いた。これまで100枚だけしか存在が確認されていないことから、切手収集の世界では極めて稀少な切手とされている。
ピーター・マストランジェロAPS会長によると、予備分析の結果、問題の切手は本物のジェニーと比較して紙の厚さ、使用されている青インク、ミシン目などが異なっており、これまでの知られている模造品とよく似た特徴を持っていることがわかった。
最終的には、専門家が実物を鑑定して、結論を出す。
「逆さまジェニー」は一枚でも30万ドル(約3500万円)の価値がある。昨年、4枚綴りのジェニーが、別の稀少切手と交換され、300万ドル(約3億5000万円)の価値があるとされている。
http://www.excite.co.jp/News/odd/00081163734789.html