1人は餓死 宗教絡みか 北九州3遺体

 北九州市小倉北区砂津2丁目のマンション2階の1室で、死後長時間経過した、身元不明の3人の遺体が見つかった事件で、小倉北署は1日、収容した1人の女性の遺体を司法解剖した。その結果、死後約1カ月で、餓死していたことが分かった。また残る2遺体の性別は、女性と男性であることを確認。部屋の所有者である女性(65)が、ある宗教を熱心に信仰していたとの情報があり、同署も関連を調べている。

 複数のマンション住民によると、遺体が見つかった部屋は4、5年前から、年配の男性のような声でお経を上げる声や太鼓をたたく音が響くようになり、半年ほど前から音が途絶えたという。「住んでいた女性は『食事をしなくても生きていける』と話していた。祈祷(きとう)に凝っていたようだ」と証言する住人もいる。

 所有者の女性は行方が分からず、別の階に入居していた80代の女性が2、3カ月前は、この部屋に住んでいたという。

=2006/12/01付 西日本新聞夕刊=
2006年12月01日14時53分
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/20061201/20061201_035.shtml