ブッダの化身の少年、再び姿を現す
12月27日 14時10分
【カトマンズ 25日 ロイター】
25日、9ヶ月間も失踪していた「ブッダの化身」とされる少年が、ネパール東部に再び姿を現したことが分かった。
16歳のラム・バハドゥール・バムジョン君は24日、ネパールの首都カトマンズから東方150km、バラ地区ピルワ村近くの辺ぴな密林にいたところ、村人達によって発見された。
10ヶ月間、食事も水もいっさい口にせず、近隣のラタンプリ村にある密林で瞑想していたとされるが、そのバムジョン君の行方が分からなくなったのは3月のこと。
「それ以来、ずっと森の中をさまよっていた。瞑想修行はあと6年続けるつもりだ」バムジョン君を訪れた地元ジャーナリストは、彼の言葉を引用した。
バムジョン君をひと目見ようと、仏教徒など多くの人が瞑想場所に群がり、人々が少年に向かって手のひらを合わせ、頭を下げて巡礼を行う様子が、地元のテレビで放映された。
「ブッダには思えないけど、彼には瞑想する特別な力がある。彼はハーブを食べているよ」と地元ジャーナリストは語っている。
バムジョン君の失踪前、ヒンドゥー教徒の多いネパールと隣のインドから、約10万人が彼の瞑想姿を見ようと集まったが、50メートル以上は離れて見なければならなかった。
少年を間近で見た地元ジャーナリストによれば、灰色の法衣をまとった少年の髪は肩まで伸び、小さな木の下で足を組んで座り、傍らには「先の平らな三日月刀」を置いていたとのこと。
約2600年前、稲作地帯にある埃っぽいルンビニ村(カトマンズの西350km)の王子として生まれたブッダだが、その後はネパールに隣接する、インド東部ビハール州のブッダガヤで悟りをひらいたとされている。
http://news.ameba.jp/2006/12/2458.php