広がるロマン、子どもら興味津々 丹波の恐竜化石

2007/01/05

 丹波地域の地層で大型草食恐竜と肉食恐竜の化石が見つかったニュースは四日、同地域に驚きとともに伝わり、本格発掘への期待の声が各地で聞かれた。恐竜の姿を楽しそうに想像する子どもたちや、将来の地域おこしに結びつけようと知恵をひねる人など、“恐竜ロマン”が広がっている。

 化石から想像される草食恐竜のティタノサウルス類は、全長十数メートル。「国内最大級」との評価に、冬休みの子どもたちも興味津々で、小学低学年の男の子は早速、神社の境内で“化石探し”。目を輝かせて探し回り、「これ、恐竜の骨かも」と石を持ち帰ったという。

 丹波県民局などの官公庁では、仕事始め式で話題になり、「発掘の成果を、ぜひ地域の発展につなげよう」「豊岡市コウノトリのように、丹波地域のイメージづくりに生かしたい」といった声が聞かれた。

 人と自然の博物館によると、今月中旬から重機による発掘工事にかかり、その後に手掘り作業に移る。

 発掘開始まで約二週間あることから、現場を担当する警察署は同日、安全確保や盗掘防止のため、二十四時間体制で警戒することを決めた。
http://www.kobe-np.co.jp/chiiki/ta/0000207719.shtml