ペンタックスが受諾意向 HOYAのTOB提案

2007年5月15日 19時47分

 カメラメーカーのペンタックスが、光学レンズ大手、HOYAによる株式公開買い付け(TOB)の提案を受け入れる意向を、取引銀行など関係先に伝えたことが15日分かった。両社は16日にトップ会談する予定で、経営統合に向けて動きだす可能性が出てきた。

 ペンタックスは11日に、単独での生き残りを目指す中期経営計画を発表したばかりだが、一転してTOBを受け入れHOYAの傘下に入るよう方針転換する方向が強まった。ただ社内には、あくまでも単独路線での生き残りに固執する意見もあり、調整には流動的な要素も残されている。

 ペンタックス経営陣はTOB受諾に消極的だったが、筆頭株主の資産運用会社スパークス・グループは、ペンタックスに対し、統合を見送る場合には、企業価値向上の代替案出すよう要求。このため単独路線にこだわっていては株主の理解を得られないとの判断が強まったもようだ。
(共同)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007051501000668.html