三社祭、来年の宮出しは… 逮捕者続出で氏子総代会、意見二分

 江戸三大祭りのひとつ、東京・浅草の「三社祭」で、みこしに乗った担ぎ手が騒ぎを起こし、相次ぎ逮捕された問題で、来年も「宮出し」などを継続させるかについて、浅草神社の氏子総代会は意見が二分されている。神社側は来月の常任理事会と、地元町会長でつくる会合で、対応を正式に決める方針。

 毎年5月の3日間で約150万人の見物客らでにぎわう三社祭。神社側はこれまで、「ご神体を踏みつけるなどの行為は神様への冒涜(ぼうとく)」として、みこしに乗らないよう担ぎ手に促してきた。今年も「みこしに乗ったら来年の宮出しは中止」と警告したものの、5人がよじ上り、逮捕された。

 このため、氏子5人でつくる浅草神社の氏子総代会は、祭り最終日に境内で行われる来年の「宮出し」と、地元44町会を巡る「みこし渡御」の継続か中止を協議。「中止すれば客足が減る」と継続を望む一方、「警告通り中止すべき」との意見に分かれている。

 総代会の鈴木秋雄会長(91)は「中止するにしても、メーン行事だけに、その後、どうするか難しく、簡単に決まらない」と困り果てている。

(2007/06/24 03:03)
http://www.sankei.co.jp/shakai/wadai/070624/wdi070624003.htm