エスペラントで観光案内を 山陽女子高の同好会と放送部 世界大会参加者が来月、来岡 交流控え研修

 19世紀後半に誕生した国際共通語「エスペラント」を使った観光案内を目指し、山陽女子高(岡山市門田屋敷)の同好会と放送部が語学研修に励んでいる。8月上旬に岡山を訪れる海外のエスペラント使用者(エスペランチスト)に成果を披露する予定。部員たちは「各国の人々と通訳を介さずコミュニケーションを深めたい」と意気込んでいる。

 エスペラントは1887年、ユダヤ人眼科医ザメンホフが考案した。国、人種にとらわれず、ローマ字を使った新たな文法で表現するのが特徴。現在、世界で約100万人が使っているとされる。

 山陽女子高の同好会は、ポーランドリトアニアエスペランチストとの文通をはじめ、毎秋の文化祭でエスペラントの歴史を発表。放送部は、山陽高等女学校(山陽女子中・高の前身)の校長だった上代淑(かじろよし)と親交があり、日本で最初にエスペラントの教科書を作った英国人を紹介するビデオ番組を制作した。

 観光案内を準備しているのは同好会、放送部の20人。日本エスペラント学会員で同高OBの原田扶佐子さん(66)=岡山市伊島町=の指導を受け、放課後に週2回、自己紹介、あいさつなど日常会話や県内の観光地について学習を重ねている。

 来岡するエスペランチストは、横浜市で8月4―11日に開かれる世界大会に出席する約10カ国の約40人。後楽園(岡山市)や美観地区(倉敷市)の案内を企画しており、同好会の3年田中陽子部長(18)は「海外の多くの人との出会いが楽しみ。いっぱい勉強したい」と話している。

【詳しくは山陽新聞紙面をご覧ください。】
(2007年7月4日掲載)
http://www.sanyo.oni.co.jp/sanyonews/2007/07/04/2007070409261593010.html