広がれ 丹波竜音頭の輪…兵庫・丹波の山南

障害者施設職員が歌詞、28日 夏祭りで披露

 兵庫県丹波市山南町岩屋、知的障害者更生施設「みつみ学苑」は28日、夏祭りを開き、地域住民らに「丹波化石竜音頭」を披露する。本番に向け、施設利用者らが練習に汗を流している。

 施設の臨時職員若森政美さん(63)が、同町で発見された恐竜化石をテーマに、大騒ぎの様子や地域おこしの願いなどを6番の歌詞に凝縮した。若森さんは祖父が盆踊りの音頭取りをしていたことから、子どものころ、民謡に興味を持ち、50歳ごろから3年間、大阪府内の民謡歌手に師事、河内音頭を学んだ。

 みつみ学苑から、音頭を発信しようと、住民を招待し発表する。若森さんの音頭で、施設利用者や職員が「左衛門音頭」と同じ振り付けで踊る。「丹波竜」がデザインされたTシャツを着て出演。住民も踊りの輪に加わる。

 婦木治施設長は「丹波地域の夏祭りや盆踊りなどに招待された時にも披露し、広めていきたい」と話している。
(2007年7月14日 読売新聞)