立命大で抗議ハンスト 契約打ち切り通告の非常勤講師

 立命館大から来春に契約更新の打ち切りを通告された非常勤講師の遠藤礼子さん(38)が17日から、京都市北区の同大学キャンパスで、抗議のハンガーストライキを始めた。遠藤さんは「立命館大も含めて、多くの大学で非常勤講師が使い捨てにされている実態を訴えたい」と話している。

 遠藤さんは、大学講師や英会話学校講師などでつくる労働組合「ゼネラルユニオン」(大阪市)に加入し、副委員長を務めている。

 2000年度から、1年契約の非常勤講師でイタリア語の講義を担当してきたが、昨年12月、大学から「担当できる科目がなくなった」として、08年3月で雇い止めの通告を受けたという。

 同組合は団体交渉し、6月には大阪府労働委員会に不当労働行為の申し立てを行った。遠藤さんは「08年度の講師の配置は通常なら前年の秋に決められるが、全体のカリキュラムが決まっていない1年以上前に自分だけ雇い止めの通告を受けるのは異例。組合が大学などに批判的な活動を行ってきたことの報復としか考えられない」と話している。
 立命館総務部は「昨年12月の教授会で講師が担当していた講義のプログラムが変更され、講師をすべて外国人にすることになった結果だ」とコメントを出した。
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