女湯乱入エロなまはげ、温泉郷出入り禁止

 秋田県男鹿市の男鹿温泉郷の旅館で昨年12月31日、伝統行事「なまはげ」が行われた際、なまはげに扮(ふん)した男1人が女性浴場に乱入、入浴中の女性数人の体を触る騒動を起こしたことが12日、分かった。

 男鹿市観光課によると、同温泉郷では毎年、各宿泊施設のロビーで、周辺の町内会の青年らによるなまはげを披露するサービスをしている。31日午後8時半ごろ、20代前半の男がほかの青年と数人のグループで回った先の旅館で、なまはげを披露中に抜け出し、浴場に入り、女性客に触ったという。男は酒に酔っていた。

 被害者らからの苦情で、旅館が男のグループの責任者を呼び出し、女性らに謝罪させた。

 温泉郷協同組合や周辺町内会長らは事態を受けて協議。当該の町内会のなまはげを今後3年間、温泉郷へ出入り禁止とするなどの対応を決めた。

 男鹿市観光課は「なまはげは市の顔であり、非常に申し訳ない。指導して再発防止に努めたい」としている。

 なまはげは、神の使いで五穀豊穣(ほうじょう)を祈るとされ、国の重要無形文化財男鹿半島一帯で大みそかに行われる。

[2008年1月12日13時57分]
http://www.nikkansports.com/general/f-gn-tp0-20080112-306274.html